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白の家

About House in White

白の家 空間の構成 木造建築の歴史 大規模木造建築 木造建築の構造

白の家は木造軸組構造による美しい空間構成をもつ2階建て住宅である。 方形屋根(ほうぎようやね。上から見たカタチが正方形の屋恨) の頂部が本の心柱(中心に立つ柱) によって支えられている。 心柱が象徴的な存在惑をもち、空間の性格を決定づけている。 今日の日本の都市には多くの高層ビル群が建ち並ぶようになった。 それでも都市部あるいは農村部に圧倒的に多く建っているのは木造の戸建て住宅である。白の家は、篠原一男(1925-2006年)の設計により、1966年に東京都杉並区に建てられた。

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空間の構成

Plan

白の家は2階建ての住宅である。 正方形の平面の上に大屋根が架かり、大屋根の下の空間が、広間と2つの寝室に分割されている。 西側にある入口を入ると、この住宅の主空間である広間は高い天井高をもち、ここには大屋根の頂部を支える、心柱が立つ。 1階と2階に、広間に面して2つの寝室が配されている。

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kinkakuji

木造建築の歴史

Wooden Architecture

我が国の建築の歴史は木造建築の歴史であったといえる。木材は湿気によって劣化する材料である。 しかし、適切な雨仕舞い(雨を避けるしくみ)が施され、また、十分な換気により乾燥が保たれれば、他の材料に比較して耐久性が劣ることはない。現存する最古の木造建築(寺社建築)は、推古天皇(554-628年)の時代に創立された法隆寺(奈良県)である。とはいっても、現存する法隆寺は建設当時のものではない。

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toji temple

大規模木造建築

Large Scale Architecture

現在では大規模な建築を木造で建設することは少なくなっているが、歴史上には大規模な木造建築は数多い。 東大寺(奈良市)の伽藍は8世紀に完成した。1180年の戦火でほとんどが消失したが、1203年までに再建された。 高さ25メートルの巨大な建築として現存する南大門は、その頃、重源(1121~1206年)によって再建されたものである。

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2by4

木造建築の構造

Timber Structure

従来、木造軸組構造は建設現場にて木材を加工し、それを組み上げることによって建設されてきた。 部材の加工においては、長さ、太さを適切な寸法に揃える必要があるのはもちろんだが、接合部も適切に加工しなければならない。 大工が鈎(かんな)を用いて部材の太さを丁寧に揃え、また、ノミなどを用いて部材の接合部を一本一本加工していくのが、 木造軸組構造の工事現場の姿であった。

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