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鉄筋コンクリート

Reinforced Concrete

鉄筋コンクリートの特性 壁構造の構成 水平な屋根 断熱性 

建築は、さまざまな構造材、外装材、内装材によって構成される。構造材は建物を架構する材料。 外装材は外壁や屋根といった外部に面する部分を仕上げるための材料。 内装材は、部屋通路階段などの内部にある壁・床・天井を仕上げるための材料である。 住吉の長屋では、床、屋上および一部(浴室部分)を除く大部分の壁がコンクリート打放しで仕上げられている。 すなわち構造材であるコンクリートが外装材と内装材を兼ねている。 コンクリートがそのまま外壁(外部に面する壁)と内壁(室内の壁)の表情となっていることは住吉の長屋の大きな特徴である。

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concrete wall

コンクリート壁構造の構成

Concrete Wall

鉄筋コンクリート構造には、大別すると柱や梁などの骨組みを鉄筋コンクリートでつくり、その骨組みによって床と屋根を支える鉄筋コンクリートラーメン構造と、柱と梁を用いないで壁によって直接床と屋損を支えるコンクリート壁構造の2種類の構造形式がある。住吉の長屋は、後者の鉄筋コンクリート壁構造によって架構されている。

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flat roof

水平な屋根

Flat Roof

住吉の長屋の屋根はフラット(水平)である。一般に鉄筋コンクリート構造の建築の屋根は水平であることが多い。一方、町でよく見かける木構造(木質材料を構造体とする架構形式)の住宅や寺社には傾斜した屋根が架かっていることが多い。

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断熱性

Adiabaticity

住吉の長屋の室内と中庭(外部)は、いずれも壁がコンクリート打放しで仕上げられている。 内部と外部が同一の材料で仕上げられることによって室内と中庭が空間的に連続し外部が内部化し、あるいは、内部が外部化している。コンクリート打ち放し仕上げであることが住吉の長屋の大きな特徴であるのだが、ここでは住吉の長屋から離れて一般的な知識としてのコンクリート壁の環境的特性について述べる。 実は断熱性という面からみれば、室内と室外の両面をコンクリート打放しとすることには難がある。 ここで断熱性というのは、材料が内外の熱を遮断する性質のことである。 断熱性に優れた材料は外部の熱を内部に伝えにくく断熱性に乏しい材料は外部の熱を容易に内部に伝える。

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